C-C-Bの推し曲を10曲選んでみた(2018年版再掲)

筒美恭平先生の訃報という、とんでもないニュースが入ってきた。こんなに代表曲を選ぶのが難しい作曲家は他にいない気がする。

初期C-C-Bはゴールデンコンビに支えてもらったといっても過言ではなく、筒美さんがいなければきっと私がC-C-Bを聞くこともなかっただろうと思うので、拙すぎる勢いだけの文章で、恥ずかしすぎて当時公開2ヶ月で引き下げたんだけども、哀悼の意を込めてここでもう一度公開してみる。謹んでご冥福をお祈りするとともに、私の好きな昭和歌謡という一時代を築いてくださり、本当にありがとうございました。

※ ということで、どこかで2年ほど前に匿名で書いていた記事の転載
※ 筒美先生追悼と言いながら、よくよく見てみると私、米川曲好きすぎでは?ってなった……
※ けど、それらの曲もとにかく、85年に解散しなかったから聴けたので、やっぱりゴールデンコンビ様様である
※ まぁでもたぶん今、選曲するとまた内容が変わる気がする


28歳女がC-C-Bの大好きな曲への想いをTOP10形式で熱くレビューする話《アルバム曲もいれてるよ》 - ゆとりミニマリスト暮らし

偶然検索で見つけたこちらの記事を拝見して、同世代の同好の士を見つけた!と嬉しくなってしまい、つい勢いで便乗して書いてみることにした、超個人的セレクトの激推しベストテンである。ちょっとルー語みあるな……

以下の文章は、こんなひとが書いています。

- C-C-Bファン歴は半年くらいだよ(短い)
- C-C-Bについては突然発火して突然沼にはまった感あった
- C-C-Bに限らず、80年代のシンセの音と歌謡曲調のメロディが性癖
- 歌詞よりはメロディーで曲を聴きがち(で、あとから歌詞を知る)
- 特定のメンバーのファンというよりは5人ないし4人のグループ箱推し
- C-C-B好きなおともだちがほしいです(真顔)

正直好みの曲が多すぎてめちゃくちゃ迷ったし、もしかしたらあとから入れ替えるかもしれないし、いまの気分が大きく反映されているような気もしますが、ひとまず書いていこうと思います、いぇい。

※この先、なんと、8,598文字もあります………

10. 急接近 (詞/曲: 渡辺英樹  アルバム: ???)

最推しポイント: ボーカル英樹さんの色気のある声

あ〜〜〜〜〜〜なんなんだこの溢れ出す色気は〜〜〜〜〜〜えぇ?????
特に「Maybe」のかすれた声よ!!!なに!?なんなのあの色気!!!エロい!!!意味不明!!!声どっから出してんの!!!(語彙力どこいった)
いつも通りに弾いてるはずなのに、ベースを弾いてる手までセクシーに見えるの、なんなの本当に!!!!!

英樹さんの声はいつも甘ったるくてセクシーな感じがするけれど、その真骨頂はこの曲じゃないでしょうか。Aメロが色気だだ漏れゆるゆるな感じでさらりと流してしまいそうになるのに、「急接近」のリズムで耳を持っていかれるのもよき!

1985年リリースのアルバム「すてきなビート」に松本隆大先生が作詞されたバージョンのこの曲が収録されていますが、それ以前からライブ等で演奏されていたという、英樹さん作詞のバージョンのほうが、声質が存分に活きてる感じがして好きです。ちなみに、松本先生作詞のほうは、個人的に歌詞がいい感じに80年代というか、バブル前夜の匂いがするな〜って思いました。

9. Blue Guitar (詞: 松本隆  曲/編: 米川英之  アルバム: 信じていれば)

最推しポイント: 熱唱する米川さんの最後のハミング

フレットなんか一つも見ずに目を瞑って熱唱する米川さんがくそ!!!かっこよすぎて!!!で、そこで最後のハミングよ!!!目を瞑ったままのハミングが艶っぽすぎる。もうマジでなんなの?みんな色気出し過ぎじゃないのちょっと?真正面から食らって平気なひといるの?

米川さんの青シリーズ第二弾。でもこの曲を弾いてるときは、青いギターじゃなくて白いギターを弾かれてるイメージです。なんで?
この曲は米川さんが歌うからこそ1人の男性の主観的なドラマになるんだろうなぁって。米川さん主演の一本の短編ドラマ、場所はニューヨーク、昔の彼女とのドラマティックな再会、それを画面のこちらで覗く私。スクリーンに映った映像が容易に思い浮かぶのも素敵。
サビの荒々しい声と透き通ったギターの音のギャップも好きです。そして、コーラスのことを考えると、CD版より圧倒的にライブ版がいい。

ちなみに、私がC-C-B沼に足を踏み入れたばかりの頃、「不自然な君が好き」までのシングルA面曲しか聴いたことない状態で、初めてこの曲を聴いたときの感想は「えっ?この曲C-C-Bなの?えっ!?」でした。
おそらく、C-C-Bをよく知らないひとが聴いても同じように感じるんじゃないかなと思います。それはボーカルが笠さんでも英樹さんでもなく、初期にはボーカルを取らなかった米川さんだからっていうのもあって、改めて全員がボーカルを取れるバンドは偉大だと思うのです(それで言えばユニコーンもそうだけど)。

8. 冒険のススメ (詞: 関口誠人  曲/編: 米川英之  アルバム: 冒険のススメ)

最推しポイント: 間奏の拍子が変わるとこ

いやもうこれ、本当、ただの性癖なんだけど、可変拍子の曲が私はとても好きで、なんなら可変拍子ってだけでぶっ刺さってる曲がいくつもあるわけなんだけど、この曲もまた、間奏の拍子が4拍子と3拍子で交互になってて!楽しい!そう、楽しい!わくわくする!しかもシンセの音が左右に振られてて、さらに楽しい!

冒険のススメはもともとインスト曲らしいですね。関口さんが書いた歌詞は、妄想力が足りないと読み解けない謎の関口ワールドになってて、それがまたいいんです。でもよくはわかってないので、妄想力を磨きたいところ。受話器だぞ〜〜〜〜〜携帯じゃないんだぞ〜〜〜〜〜ってところに時代を感じます(ショルダーホンが85年リリースらしいね)。でも少年だから携帯が普及した時代でも携帯持ってないのかなぁ?
「ススメ少年〜」の繰り返し部分のコーラスに対して、それに応えるようにシンセが唸る、そのシンセの音が全く言語化できないんだけど冒険感あってとても好きです。なんか冒険っぽいじゃんこの音。でもなんて言ったらいいか分かんないじゃん。そして、ずっと聴いてると、同時に鳴ってるシーケンサーパートが耳について、気になるようになってきますねぇ……

この曲が面白いのは、どこがサビなんだかさっぱり分からない(個人の感想です)ところで、「ススメ少年〜」はサビなの?Aメロなの?なんなの?っていう。
1番と2番と3番、それぞれ笠さん、関口さん、英樹さんが歌ってるけれど、関口さんだけオク下で歌ってて。こんな、甘い声と低音ボイスのバランスの整った豪華なサンドイッチできるの、C-C-Bくらいのものじゃないでしょうか。
米川さんの絶対音を外さないコーラスもめちゃくちゃ聴きやすいですし、田口さんはむしろコーラスで本領発揮でしょうから、やー、5人のC-C-B時代のボーカルのバランスには、美しささえ感じます。

7. プリマドンナ(詞: 松本隆  曲: 笠浩二  編: 米川英之  アルバム: 走れ☆バンドマン)

最推しポイント: 笠さんが作るやわらかな世界観

あ〜〜〜本当やわらかい〜〜〜、曲も幻想的で美しいし、歌詞もメルヘンだし、何より笠さんの声が優しすぎる〜〜〜〜〜
スワンの城もそうだけど、こういう幻想的な景色を見せられるのは、笠さんの声だけだと思うんだよ、心が洗われるのはこっちだよ〜〜〜〜〜〜

米川さんの編曲を前提に作られた曲らしいけれど、バリバリのギターとほんわかシンセとやわらかボーカルがこんなに調和していることがまずね、とにかく奇跡だと思うわけです。
この曲、ギターを抜くと静かで比較的おとなしめの曲になるような気がするんですけど、ここにゴリゴリギターが入っても世界観が壊れないどころか、魅力が増すとはどんな仕組みなんだ……
伸び伸び弾かれてるギターの音が、なんだか少女が舞う風のようというか空のようなというか、視界を、景色を広げてくれて、とても好きです。

ほとんどの曲はメロディー先行で好きになるんですけど、この曲は珍しく歌詞をちゃんと聴きながら好きになった曲でして。
そこには恋心も混じっているのだろうけど、ただただ少女が美しくて憧れで、その純粋さがあまりに眩しくて。しかも、少女に対する感情を表現できる直接的な言葉を、一つも使ってないわけですよ。あー、日本語が綺麗すぎる。

ところで、ねぇ、ココナッツボーイから始まった彼らがシベリアを舞台にした曲を歌ってるのは、ちょっと面白くないですか。
あと、この曲は80年代の曲のはずなのに、なんとなく音楽的に90年代はじめの頃を感じたのが個人的には面白いです。槇原さんが北風を歌ってて、高野さんが虹の都へを歌ってて、岡村ちゃんがカルアミルク歌ってるくらいの感じ。ちょっと早いんだけど、なんでだろうねぇ。

6. 流星のラストデート (詞/曲: 関口誠人  編: 田口智治  アルバム: 冒険のススメ)

最推しポイント: 「それじゃ、俺たちの、本当に一番親しい、友人の書いてくれた曲……聴いてください」

曲が!とか!歌詞が!とか!声が!とか!音が!とか言わない、もうこの曲はFlying Tripのときの、英樹さんのMCのこの言葉がすべて。
このフリからのこのしんみりした曲を、落ち着いたギターのイントロを、聴いただけで、何度も聴いたはずなのに、泣きそうになってしまう。

ということで、5人のC-C-B時代には関口さんがボーカルを取ってて、4人になって笠さんがボーカルを取るようになって、曲としてはどっちも好きなんです。ただ、空気感含めてどうしても、Flying Trip版を聴いてしまうきらいはあると思います。
ボーカルだけじゃなくて、曲のアレンジもちょっと違ってて、テンポが笠さんバージョンのがちょっとゆっくりで、キーを1音(2つ)上げてて、何よりイントロがしんみりギターで始まる。オリジナルのキラキラシンセもいいけど、このしんみりギターをね、普段どちらかといえば、ギターまで熱唱!力強いぜ!って感じの米川さんが、繊細に弾いているのがまた、グッとくるんです。

関口さんが歌う流星のラストデートは、ちょっと大人で、なんとなく20代半ばくらいの2人が年相応に恋愛して、でも「大人っぽく話し合っちゃダメさ」なんだけど、笠さんが歌う流星のラストデートは、高校生くらいの2人が、「大人っぽく」背伸びしてちょっと頑張って「話し合っちゃ」ったりして付き合ってきたんだけど、やっぱりまだまだ子供でうまくいかなかったって感じがして、キュンとします。あー青春だ。アオハルだ。まぁ、私にそんな時代はなかったけどな!

5. 浮気なジル (詞: 松本隆  曲: 筒美京平  編: 船山基紀/C-C-B  アルバム: すてきなビート)

最推しポイント: 3人のボーカル回し

これだよこれ!!!これこそが初期C-C-Bのつよつよなとこを詰め込みまくった曲!!!まだ笠さんのまだ少年らしさが残る甘い声と、英樹さんの色気が乗ってきた甘い声と、関口さんの魅惑の重低音と。ボーカルは取らないけどギターが力強く歌う米川さんと、シンセサウンドでしっかり支える田口さんと。かっこよすぎでしょちょっと。

「白いスポーツカー 誰かと消えたね〜」の英樹さんと笠さんのユニゾンは言わずもがな、中でもゾクゾクするのが、英樹さん「友達が見てて〜振られたと騒ぐ〜」からの関口さん「ゆうべ親密に〜なれたのも夢さ」からの「どうなってんだろう〜勝手にしてくれ」の2人のユニゾン。声質も音の響きの高さも違う2人の声が、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙って声が出ちゃうほどカチッとハマってて、もうね、もはや爽快感さえあるんです。テトリスだったら消えちゃうよこれ!
またさぁ、そのあとの「ラグビーボール〜パスするように〜」を関口さんがしっかり歌ってて、そこに英樹さんと笠さんの追いかけるコーラスの綺麗なことよ。

そういえば、サビ前のシンセドラムの「カカカッカッカッ」の(笑)音がとってもツボなんですよねぇ。空想kissでスネアポジションにタムっぽい音を置いて、「baby どっちかに」のあとの「タタタタタン」にだけスネアっぽい音を使ってるのもそうなんだけど、初期C-C-Bの魅力のひとつはシンセドラムが効果的に使われてるとこかなって思ってます。 もちろん、Romanticが止まらないの「ポーン」然り。ポーン!

それにしても、この曲結構歌詞がえげつないですよね。アイドル的売り出され方をしていたってよく見ますけど、アイドルに歌わせる?これを?えぇ……?(困惑)って。
それはそれとして、いつもニコニコでドラムを叩きながら歌う天使のような歌声の「りゅうくん」が、「君は愛っていうのを かなり勘違いしてる かわいそうな女の子なのさ」とジルを思いっきり蔑むような歌詞を歌っている図の衝撃たるや。私がジルなわけじゃないのに、なんだかとっても突き刺さってくる気がしたのでした。

CDを聴くと、最後に「Ah!Ah!Ah!」が欲しくなりますねぇ。

4. 2 Much, I Love You (詞: 松本隆  曲: 筒美京平  編: 大谷和夫/C-C-B アルバム: アレンジ版は、石はやっぱりカタイ)

最推しポイント: サビの追いかけっこ

元記事と完全に被ってしまうんだけどそれでも、やっぱり、もう、この、サビの追いかけっこがね、あ〜〜〜〜〜心がふわふわしてしまう〜〜〜〜〜
しかも追いかけっこするじゃん、そのあとの「だから2人で生きよう」のところ、もうどっちが旋律でどっちがコーラスなんだかわかんないんだけど、あまりに綺麗にハモリすぎて気持ちよすぎるよ〜〜〜〜

激甘でストレートな歌詞ってC-C-Bの曲の中では、結構レアなんじゃないかなと思うんです。そして、そこにいつも通り甘い2人の声が乗っかっていくわけですよ。2人の声は魅力的でふわふわするけど、ただただ甘いだけのバンドじゃなくて。
関口さんがいた頃、甘さに対するスパイスは関口さんの声だったと思うけれど、この曲の場合、スパイスは間奏のギターだろうなって。ギターでいったんリセットされて、すっきりした状態でラスサビに向かっていくのも、なんだろう、ちょうどいい甘さを残して終われて、大事な役割だなとしみじみと思ったりなどしています。

それにしても、笠さんのファルセットの音域、広すぎないですかちょっと。Aメロ、笠さんがボーカル取ってる他の曲より音域が低いかなと思ったけど、全然声質が変わらねぇ……プロってすげぇなと思うのです。
そして、間奏の米川さんギターソロのときに、英樹さんと寄って弾いてるのを見るとついにやけてしまう……。
ライブテイクだと、武道館ファイナルのベースソロから始まるイントロもくそかっこいいなと思いますが、サビでシンセの音がよく聴こえるので、個人的にはFlying Tripバージョンが一番好きです。

調べても全然分からなかったので、当時の情報をお持ちの方が万が一この文章をお読みになってしまってたらぜひ、教えていただきたいのですが、どこかで見た「日本T.V大学(?)」で演奏されてる2 Much, I Love Youのカメラワークが、「死にそうなほど」好きです。追いかけっこで画面まで追いかけっこしてくれるの、本当よき。当時のカメラマンさん、ありがとう!!!

3. アニメのようなA.B.C (詞: 関口誠人  曲: 米川英之  編: 船山基紀/C-C-B  アルバム: 僕たちNo-No-No)

最推しポイント: 米川さんが作った最強の歌謡曲

ジャンルに疎いから余計なこと書くと燃えちゃわないかな〜って心配だけど、米川さんが作った曲って考えると、だいぶ歌謡曲調のメロディだな〜〜〜って。アレンジが船山先生だってのもありそうだけど。
歌謡曲っぽいバンド曲はまじでおいしい、もうそれはただの性癖です、ってことでつまり、曲が好きすぎる。クセになる。もうなんなら1日ずっとかけ続けてても飽きないもん

曲自体がいい意味で昭和〜〜〜って感じの歌謡曲だと思うのですが、関口さんの歌詞がね、これがまた昭和なんですよ。正直ね、初めて聴いたときには、歌詞を見ても意味が分からなかったんです。密かにジェネレーションギャップを感じました。調べてみたら、ABCって80年代に流行った言葉らしいですね。調べて意味は分かったけど、あえてここには書きません(笑)
やー、真夏の恋人はみんなA.B.Cって、ABCの意味を知るとねぇ……えー……(笑)

僕たちNo-No-Noに収録されてる曲は全体的にその傾向がある気がしますが、CD音源があまりに綺麗にまとまりすぎてて、特にギターがもの足りないので、ライブテイクのほうを好んで聴いている気がします。
ライブテイクだと後奏に米川さんのゴリゴリギターが入ってるのもそうですが、何よりサビのコーラスに関口さんの低音コーラスが入ってて、前期C-C-B感があります。この曲、CD音源だとあまりに関口さんの存在が薄すぎるんですよねぇ、曲自体は好きなんだけど、そこだけは寂しい。
まぁ、だから4人のC-C-Bで演奏されていても、違和感ゼロで聴けるわけですけども……

2. スワンの城 (詞: 松本隆  曲: 筒美京平  編: 大谷和夫/C-C-B  アルバム: 愛の力コブ Plus)

最推しポイント: Flying Tripでのベースから始まるイントロ

ベース、ただディレイさせてるだけだぞ……???で、何であんなかっこいいの???どういうことなの????コード進行の問題?????
しかもシンセのキンキンした音がね、もうよすぎて〜〜〜〜あ〜〜〜〜最高としか言いようがなくて本当につらい〜〜〜〜〜語彙力くれ〜〜〜〜〜
初めて聴いたときは曲聴く前に気がついたら泣いてました〜〜〜〜〜イントロがやばい〜〜〜〜〜

確かFlying Trip版を知ったのがC-C-Bを聴き始めて1ヶ月経ってからの時期だったんですけどね、東京から神戸まで行く夜行バスの中で一晩中聴いていた覚えがあります。
この曲のこのFlying Tripでの、イントロと間奏については、もうね、これを言い表せるほどの語彙力がないのが歯痒いくらい好きで。曲ももちろん好きなんだけど、この曲ばかりは、このイントロと間奏が好きすぎるんだと思います……性癖に突き刺さりすぎて、胃の奥底から何かが出てくるかと思った……そのくらい、これはぶっ刺さってきたわけですよ、私にとって。

何がいいかといえば、冒頭の通りなんですけど、まず、ベース。
ベースから始まるイントロはCDにはないんですけど、8分でオクターブ弾いてるのを16分で返ってくるようにしてるだけのはずです。本当それだけのはずで、それがめちゃくちゃかっこいいんですよ。もうねぇ、なんだかよくわかんないの。
で、そこに乗っかるのがキラキラシンセ。CD音源のシンセはMIXの問題なのか、ちょっと抜けちゃってるんだけど、Flying Trip版は、これだよこれ!これが私が好きな80年代シンセの音だよ!ドンピシャだよ!!!っていう音がするんですよ。
で、このベースにシンセが乗っかることによって、なんだろう、シリアスな雰囲気を出してくるんです。それがたまらない。これを聴いてるとき、間違いなく心拍数上がってます(笑)

散々イントロのことだけを熱く語ったあとに書くと微妙な感じもしますが、このFlying Trip版で好きなのがもう1つあって、それが田口さんのコーラス。めちゃくちゃ優しいの。
笠さんのボーカルはプリマドンナでもそうですが、とても柔らかくて、幻想的で、ドラマティックな物語を見せてくれるわけです。そこにとても馴染みがいいというか、そっと添えてくれるコーラスで、聴いてて心地がいいんですよね。

Cメロの存在が大きいような気がしますが、全体的にミュージカルを見てるみたいな曲だなぁという印象なので、ライブが似合うのかもしれないなぁとこれを書きながらふと思いました。

1. 不自然な君が好き (詞: 松本隆  曲: 関口誠人  編: 大谷和夫  アルバム: 冒険のススメ Plus)

最推しポイント: 歌謡曲感、そして私がC-C-B沼に足を踏み入れた、はじまりのはじまり

実はこの曲を知らなければ、私はC-C-Bを好んで聴いたり見たりしなかったのかもしれないくらい、この曲の存在は私にとっては大きくて、であるがゆえに、誰かに対して推しポイントを書きにくかったりなどします(おい

C-C-Bを知ってすぐ、ゴールデンベストをTSUTAYAで借りてきて聴いてみたんですが、元ブロまで聴いてすぐおなかいっぱいになっちゃったんです。新しいアーティストの曲を聴く際は、最初に1曲ハマると広げてって沼に足を踏み入れられるんですけどねぇ、今でこそ初期の曲も好んで聴きますが、当時は初期の曲の良さが分からなかったのです。CD音源だったのも原因としては、大きかった気がします。

で、そこから3週間して、ある日突然YouTubeの次の曲に、ロッテ歌のアルバムNOWに出演したときの「不自然な君が好き」の映像が出てきて見ることになって、私は驚くわけです。あれ?前にCDで聴いたC-C-Bと同じ人たちだよね?全然違う曲じゃん!この曲めちゃくちゃ耳につくなぁ、歌謡曲感たっぷりだなぁ、シンセの音80年代感あっていいなぁ、リードギターロックでかっこいいなぁ、低音ボーカル歌上手いし聴きやすいなぁ、ベースの人弾きながらコーラスしててすごいなぁ、ドラムの人は歌いながら叩くことで注目されてるイメージだけどそれだけじゃなくて、スティック捌きめちゃくちゃ綺麗じゃないか?って。
ここから、私はC-C-Bに深くはまっていくことになるので、この曲は私にとっては特別な曲なのです。

ちなみに、この曲によって関口さんが書いた曲が好きなんじゃないか疑惑が出たので、C-C-B 沼に足を踏み入れてから少しだけ調べて聴いてみました。
明菜ちゃんの二人静(関口さんだと天河伝説殺人事件)もTOSHIさんのStranger in my loveもSAY・SのSTARDUSTに乗っても、みんな90年代の曲なのに見事に歌謡曲調で、何なら80年代の香りがして好きです。
特にStranger in my loveなんか、まさにテンポの速い歌謡曲って感じです。ドライブしながら聴きたい感じの疾走感溢れる1曲ですが、東京に住んでると車に乗る機会がありません……かなしい……
もちろん、C-C-Bの関口さん曲も好きですが、それを選びまくるとベストテンを圧迫するので、代表してこの曲、ということで。

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