これはこれ、それはそれ。「オンライン宿泊」という概念を体験している

※ 5/5 7:30 チェックアウトしたので最後に追記、以下は体験途中の文章です

隙あれば放浪する人間にとって、休みにもかかわらず引きこもり続けるのは、正直しんどい。
ましてや、他人と暮らすことを諦めた自分なので、この外出自粛生活は孤独である。

そんな中、この記事を書き始めたつい10分前まで、「オンライン宿泊」という新たな試みに参加して、他の宿泊者と話していた。
場所は、和歌山は熊野にある WhyKumano というゲストハウス。
実はまだ宿泊途中で(チェックアウトしていないからね)、全てを体験しきったわけではないんだけど、とりあえず忘れないうちに書き残しておきたくて、勢いで書いている。とってもネタバレしているから、体験する気がある人はむしろ読まないほうがいい。

zentai-shashin

(↑最後に撮った全体写真、左上がWhyKumanoのゴロさん、真ん中がマルさん。写真をスクショではなく、スマホで撮ってるのがいいなぁって。ちなみに、各自表示される名前の @ のあとに自分の現在地を設定している。もちろん、掲載等の許可取りは序盤にあった。)

オンライン宿泊っていうのは、泊まらない宿泊のことらしい。とりあえず詳細は公式から引っ張ってきた下記の通り。

online-shukuhaku

なんで参加した

ぴすん参加のときにも書いたけど、新しいもの is たのしい。
そして、宿泊料の中に、リアル WhyKumanoで使えるワンドリンクチケットが付いているんだけど、それが実際に行って顔を合わせるきっかけになるという、afterコロナを見据えたコンセプトの一端に希望を感じたので迷わず参加を決めた。……のはよかったんだけど、転職したばかりというのもあって、GWに入るまで精神的にここに飛び付ける余力がなかったので、ようやく参加できた。この試み自体は、1ヶ月前くらい前には始まっていた。

流れとか

私たちはまず、宿泊するにあたって、チェックインをしなくてはならない。そりゃあそうだ。
ということで指定された方法(イカした方法だったが、オフレコらしいので気になるようだったら泊まってくれ)で宿泊料を支払ったあと、部屋までゴロさんに案内していただく。ゲストハウス的な場所はいつも部屋までゲストハウスの方が案内してくれるんだよね。

annai

(↑これは、画面越しに共有された、階段を昇るゴロさんの背中。)
それを画面越しに体験する日が来るとは、さすがに想像の範疇には無かったんだけど、ゲスト視点になるように別のカメラで、案内するゴロさんを共有してくれていたため、全く違和感がなかった。自分の目でリアルに受け取ったわけではないけれど、完全に自分の視界だった。

案内が終わったところで、場所はWhyKumanoのラウンジスペースを想像してほしい。

lounge

乾杯して、それぞれ自己紹介していく。今日は自分も含め東京の人が多かったけど、普段はもっとバラバラだそうで。
自己紹介終わったら、Google map上で熊野付近の紹介が始まった。めっちゃマグロ推しということと、同じ熊野の中なのに船で行くホテル&温泉があることを知った。
同じノリで、宿泊者の近所を見に行って、昔住んでたところの近くに住んでいる人がいたり(某ラーメンやさん推してしまった)、知らない地名が出てきたり、放浪する中で前を通ったことあるじゃんそこ!みたいな場所が出てきたり(笑)した。
最後に、Livecanvas という写真共有サービスを使用して、各自が撮った写真を共有しながら、それにまつわる思い出を話していく。

まぁまとめてしまえば、こんな短い文章になってしまうんだけど、あっという間に気がついたら消灯時刻(22:00)を大幅に過ぎていた。
話の内容は濃かったんだけど、個人情報満載すぎるので、書けないのが惜しい。

とりあえずここまでの感想

そもそもの大前提として、人に会いに行く放浪が好きで、なんなら場所などはどうでもよく、近くにあった駅前の全国どこにでもあるようなチェーン店でもいい、という自分なので、この引きこもった日常の中で、参加しなければ会わなかっただろう人に会って話すのは、それがそれだけで面白かった。
この面白がり方は、もしかしたら主催者側の希望の範疇から飛び出てしまうかもしれないけれど、主催者がゲストハウスのオーナーさんという属性であるがゆえ、旅に前向きな人が多くて、だからなのか分からないけど、初対面(しかもいきなりオンラインだ!)にもかかわらず、かなり話しやすかった。
正直、放浪先に会いに行ける人増えたなラッキーという邪な気持ちもある。

でも、チェックアウトをするタイミングで、あるいは今後の体験の中でもしかしたら考えが変わっていくのかもしれないけれど、今のところはやっぱりオフラインがいいなぁと思っているし、今回ここで会った人と放浪の中で、リアルに乾杯する機会が来ることを楽しみにしている自分がいる。
そういう意味では、オフラインへ続くきっかけとしてのオンラインにとても可能性を感じた。
それに、「オフラインで8人いたら2グループに分かれてしまうけれど、オンラインだからこそみんなで話せる」と、今日の話の中であった通り、5人以上の人が参加していて、ファシリして回せる人がいるのならば、オフラインのほうが話しやすいことに気付いたのは、大きな収穫だった。

とはいえ、Google mapをみんなで眺めるとか、一つの写真をみんなで眺めるとか、対象がオンラインにある場合に参加者全員が平等に情報を受ける、というのはオンラインだからこそやれていて、Google mapがあったからこそさくっとローカルな話ができたのは間違いないので、オンラインはオンライン、オフラインはオフラインとして、それぞれの利点を考慮した上で、オフラインと同じものをオンラインで享受しようとは思わずに、これはこれ、それはそれと割り切って参加する意識を持てば、より楽しめると思われる。

免責事項

※ 日付が変わるような時間帯に、テンションと勢いだけで書いた、あくまで個人の感想です。

チェックアウトを終えて(追記)

チェックアウト方法については、文字にするとあまりに無粋すぎたのでやめた。
感想としては、昨晩書いたまま変わらず、やっぱりオフラインで一度話してみたいなと思ってしまうのは出会い厨の性だろうか。
と言いつつ、引きこもり生活で荒んだ精神をポジティブな方向に引っ張ってくれた、貴重で楽しく、ファンキーな経験だったので、予約が取れればもう一回オンラインでも宿泊するんだろうなぁ、いつか近い未来の自分。
あー、楽しかった!

免責事項2

※ 一人で放浪しているときにぐっすり寝るとかあんまり考えないので、徹夜明けのまま追記した部分も、あくまで個人の感想です。
テンション昂っちゃうと寝られないよねぇ。

©︎moemarusan