「WILD SOUL CARNIVAL」で悩みながらサバンナに行ったら結局楽しすぎた27歳の夏

いろいろあって、今振り返ってみると面白いなァ……当時は大真面目だもんなァ……

※ ライブの感想に見せかけた自分の心境の変遷の記録ですので、ごく稀にいるという「米米CLUB ライブ 感想」とか検索してたどり着いた方へ、ほんとすいません……

6月 - 初日@カルッツかわさき

おせきはんのときのように追加公演が発表されやしないだろうかと勝手に淡い期待をして、初日の川崎に参戦することにしました。転職したら古米な方が数名いらして、一緒にチケットを取ってくれました。なんてラッキーなことでしょう。おせきはんからこれまで休まず参戦し続けてきましたが、初日には行ったことがなかったので、先輩からの「有料ゲネプロ」「ある意味客席と一体感がある」との言葉を抱きしめながら、ヒョウ型のペンライトを枕元に置いて眠りました。

前日まで雨だったものの、台風は過ぎ去り見事に晴れた当日。意気揚々と川崎へ向かいました。

ところが、帰宅してすぐ泣きながら母に電話をしました。もしかしたら私が好きな米米をもう見られなくなってしまうかもしれないと思いました。初日はゲネプロのようなものだと分かっていたけれど、それにしても大きくショックを受けました。メンバーが揃わずにもう見ることが叶わないバンドもあるわけだから、全員健在で舞台に立ってくれるだけありがたいのは分かっているけど、生きてもいない「あの頃」を画面越しに見続け偶像化しすぎた弊害か、やっぱりどうしても「あの頃」の米米の延長戦上にいてほしいと思ってしまう。お米歴の浅いファンの想定する延長線がそもそもズレている可能性は否めないけれど。

(何にショックを受けていたかというと、ジェームス小野田様の出番の少なさというか、ファンクなJO曲のなさというか。別にそれがないから米米じゃないと思ったわけでもないのですが、むしろ、小野田さん元気だろうか……という心配をしてしまった。ここ2年ほど、好きなミュージシャンの訃報続きなのも、多分に影響を受けていると思う)

それから - 悩む

もし、最後まで初日と変わらない雰囲気だったらどうしよう。 

ツアー初日に何度も行って、変遷を見守ってきた、あるいは過去のツアーの浮き沈みをご存知の諸兄姉各位がご覧になったら、こんなもん腹抱えて笑っちゃうかもしれませんが、WSC初日に行ってからしばらく、千秋楽に行くかどうか悩み続けていました。悩んでいたというよりは、腑抜けていたといったほうが正しいかもしれません。見たいけど見たくない。見たいけど。

そして - えいや

幸いにして2017年からこれまで、ツアーに参戦してこんなことを思ったことはありませんでした。ならば、これが最初なのだから、うだうだ考えずにとりあえず千秋楽のチケットを買えばいいじゃないか。

えいや!と申し込みボタンを押すも、クレジットカードが使えない。なんでだよ!(結局、楽天カードの誤検知でした)

8月 - 千秋楽@ぴあアリーナMM

結論から書けば、初日の夜に母に電話したのはただの杞憂でした。楽しすぎたな???????????

引っかかっていたJO様の出番は2曲も増えていた! しかも、リンダちゃんも!
当日、いろいろあって会場に対しては思うところがあるんですが、それはさておき、行けてよかったと心底思いました。

迫力のあるブラス、今回のツアーのための新曲かと思っていたらカバーだった「レオのうた」。生バンドで聴くとやっぱりギターが気持ちいい「浪漫飛行」。何度見てもどうしても踊りが覚えられないんだけど(泣)脳裏で白い風船が降ってきて毎度泣きそうになる「WE ARE MUSIC!」。ありがとうありがとう「愛はつづいてる」。キーが下がってることでかえってイントロのBONさんのベース音(声だけど)が際立つ「俺色にそまれ」。アカペラバンドじゃないのに、バンド全体であれだけ壮大なアカペラができる米米って。BEさんがアコギに持ち替えたのを見つつ、最近ちゃんとフルで歌うから逆に心配になる「君がいるだけで」。適当な曲紹介で始まったけど2Fから見ると揺れるライトがとても幻想的で落差がえぐかった「セレンゲティ」。「キングヌー!」の掛け声で出てすぐUターンするJO氏、頭に乗せてるヌーが重たいんだよねきっと。パンチ効いてるぜさゆり姐さん!BONさんとの掛け合いが面白すぎた「野生の女」。ターッタタッタとBONさんのコーラスの記憶しかございませんけどおせきはんのときからこのペアが好きですこの曲は何?。豹さんをスルーして帰ろうとする警察官には腹抱えて笑いました。俺たちのシュークリームシュは今回も可愛かった「いみじくも君は遠い彼方 海よりも深い恋なの」。BHBの出番に見せかけて上でSAXを吹く豹さん、そして今回も待ってましたlockin’かっちょいい「BLOWZ JOB」。豹さん!はーい!ヌーさん!???頭から離れません。「WILD」なのにワーイだけ抜き出すのが米米らしいなと思ったこっちがツアーのための新曲か! JOの踊り狂える曲を心待ちにしておりました「OH!」。ライブで聴くと壮大さが増すけど歌詞の中身があれですね、包み込まれていいのやら「Primitive Love」。うわぁ、そのまま生きてたら令和5年にライブで聴けんだぜって10歳のBest of Bestを手にした私に叫んでやりたい「Co-conga」。心待ちにしてましたその②、リンダちゃんを歌うジェームス小野田様が大好きです「どうにも止まらない」。終わりの始まりだから盛り上がるけどいっつも寂しい「Shake Hip!」。恐竜だからなのか?映画は全然知らないけどサバンナが見えたような気がした「ときの旅路」。本当の最後にくるにはあまりに明るすぎるぜ「上を向いて唄おう」。再来年デビュー40周年と思っていたらそうか、結成からは40年以上経っているんですね。こんなことやっていていいんだろうかっていうくらいバカなことをこれからも続けてほしい、あわよくば &you! になり続けていたいなとしみじみと思いながら幕が閉じていきました。


「私たちが27歳に見えますように!」

実のところ、千秋楽に行くまで今年がそういう歳であることを忘れてたんですが、そういえば私の「米米どこから?」は10歳の夏に見た「自称27歳というお姉さんたちが踊る」DVDからでありました。27歳ですら随分と遠くに感じていました。永遠の27歳となぜ自称するのか不思議に感じたことを懐かしく思います。

さて、今回のツアーにおける個人的(それはそれはとても個人的)ハイライトは、千秋楽の横浜公演にてマリさんが放った「私たちが27歳に見えますように!」 でした。その瞬間、死ぬわけでもないのに、あの夏から今までの17年間が走馬灯のごとく思い返され、ヒュッと身体の芯を摘まれたような気がしました。人生の半分以上、米米と一緒にありましたが、そうか、来年からは私も「永遠の27歳」の仲間入りなわけですね。

一人遊びは寂しいのでね、またお祭りが催されますように! そしてとにかくお元気でいてください!!! それだけを願っている!!!!!

©︎moemarusan