これは、一人暮らし Advent Calendar 202210日目の記事です。
これから一人暮らしを検討する多くの人にとって、この記事はちっとも役に立ちません。
人間的な生活が苦手だと認識しているにもかかわらず、一人暮らしを志そうとしてしまう少数のダメ人間のために、ダメ人間なのに一人暮らしをし始めて5年目になる私から、アドバイスを差し上げましょう。どこから目線なのかさっぱり分かりませんね。
前提
下記に当てはまる人にとっては、幾分か役に立ちそうだと思います。
- 我々は片付けが苦手です
- 我々は面倒なことを後回しにします
- 我々は掃除も苦手です
- 我々は家事をしなくていいならしたくありません
- 我々は足の踏み場をよく無くします
- 我々にとって、いきなり大掃除が始まるのはよくあることです
初期装備
人間生活がまともにできる方向けの情報をまず検索してください。
それに加えて、ダメ人間を自覚するなら確実に必要なもの/不要なものを記載します。
(必要)金属製の排水溝のゴミ受け
キッチンの流しも風呂も、プラスチック製のゴミ受けが置いてあれば、必ず金属製に変更しましょう。ただでさえ苦手な掃除がプラスチックだと余計億劫になります。我々のような人間は必ず、1年に1度や2度はキッチンを放置してしまうでしょう。そのときにゴミ受けがプラスチックだと悲惨です。初日に金属製へ変更しましょう。
(場合によっては必要)梱包用のラップみたいなやつ
正式名称がわからないんですが、よく密林を使う人は買っておきましょう。ダンボールを紐で縛るのは非常にめんどくさく、私たちのような人間はすぐにダンボールを溜めてしまいます。部屋がダンボールだらけになってから一気にまとめるのも面倒です。ラップみたいなやつで一周するだけでうまいことダンボールがまとまる、これは画期的な方法です。
(必要)掃除機
一人暮らしだとクイックルワイパーでもいけるという言説を見たことがありますが、それができるのはクイックルワイパーの棒を手元に持ってきて、そこにウエットシートを装着してから拭きはじめるという手順を面倒だと思わない、素晴らしい人間だけです。
我々のような人間は3,000円の安いもので構いませんから、初期装備として掃除機を必ず購入すべきです。コンセントを抜かずに使いましょう。大事なことは、気になったときになるべく少ない手順で吸えることです。
(不要)たくさんのお皿
いくらだらしないとはいえ、最初の頃は誰だってきちんと暮らしたいと願うのです。おしゃれな部屋に住みたいと思ってしまうのです。しかし、上がったテンションのまま、初期装備としてたくさんのお皿を買ってはいけません。めんどくさがりな我々は、替えのお皿があることを認識してしまうと、洗うのを先伸ばしにします。先伸ばししたところで、伸ばした先はこないこともあります。結果としてキッチンに腐海が生まれます。お皿は少ないほうがよいでしょう。
(不要とまでは言わないが非推奨)食器洗濯機
かつて私も購入したことがありました。しかし、食洗機を購入したことによって、問題の先送りにしかならないことが判明しました。すなわち、食洗機に入れるのをゴールにして、食洗機を回すのを夕食の後だけにした結果、夏だと中から悲惨なにおいが漂ってくる状態になってしまいました。自分がだらしないことがわかっているのなら、食洗機を買う前にお皿の枚数を減らすべきです。
(不要)洗濯機
コインランドリーが近くにある物件に住みましょう。我々のようなだらしない人間は、水回りの管理が苦手です。なるべく水を扱うものを増やすのはやめましょう。健康被害が発生するかもしれません。
追加装備
やらかすことを前提に、リカバリー装備を用意しておくことをおすすめします。
塩素系漂白剤
ダメ人間はキッチンを放置して腐海にしますが、さすがにそろそろなんとかしなきゃなと思ったそのとき、塩素系漂白剤はすばらしく力になります。消毒もなしに食器を洗ったことにするのは、さすがにだらしない人間でも不安になりますし、なによりそのままだと複雑なにおいがしますから、漂白剤に漬けることによって、立ち向かう勇気にバフをかけることができます。1Lほどの大きなボトルを買っておくとよいでしょう。
ゴム手袋
上記の通り、ダメ人間はキッチンを放置して腐海にします。その際、素手では勇気が出ないでしょう。腐海に立ち向かうための装備として、一度使っただけでも捨てていいようなゴム手袋をいつでも用意しておくとよいでしょう。なんとかしなきゃと思ったその日が勝負の日です。
紙コップ/紙皿
お皿が使えないからと、ご飯を食べないわけにはいきません。もちろん、使えない状態になったらすぐに解消するのがベストなのは分かっていますが、我々にとってそれがいかに困難なことか、今までの自分を顧みれば分かることでしょう。すぐに解消するのは難しいが、食事を摂らないというのも考えものです。そこで、紙コップや紙皿を常備して、いざという時のために備えておきましょう。もちろん、家計に余裕がある場合はいっそすべての皿を紙皿にするのもよいかもしれません。環境のことを考えるのは大切ですが、今日を無事に生きることはもっと大切です。
コバエホイホイ
安いのを見かけたら買いだめしておきましょう。我々のような人間は必ずコバエを出します。0という夏があれば、それはあなたがダメ人間ではない証拠です。
どうしても洗濯機を買うなら、塩素系洗濯槽クリーナー
間違えても酸素系の洗濯槽クリーナーを購入してはいけません。だらしない我々のような人間は、浮かび上がったゴミをわざわざ取ることを面倒だと思い、そのまま放置してしまいます。必ず全てを溶かす塩素系の洗濯槽クリーナーを購入しましょう。
いかがでしたか?
ここまで読んだすべてのダメ人間の一人暮らしが、少しでも長く続くことを祈っています。